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Youtubeの広告費用は、課金されるタイミングによって異なります。費用の相場や期待できる効果、また、費用対効果を高めるために実施できることなどについて解説しますので、ぜひチェックしてください。
Youtube広告を出すメリット
インターネット広告には、さまざまな種類があります。近年は閲覧回数が多く、リピーターも多いSNSを活用した広告に注目が集まっているといえるでしょう。その中でも動画視聴専用のサイト、アプリであるYoutubeを使って広告活動を行うことには、次のようなメリットがあります。
- 幅広い層に商品・サービスをアピールできる
- 既視感から認知度を高めていける
- ターゲットを絞ってアピールできる
幅広い層に商品・サービスをアピールできる
Youtubeは10代未満の子どもから60代、70代に至るまで、幅広い層が視聴する動画配信サービスです。ユーチューバーとしてコンテンツを発信する方もいますが、視聴するだけのユーザーも多いので、SNSの中でも利用しやすいメディアといえます。
ログインする方だけでも月に20億人以上いるといわれていることから、上手に活用すれば多くの方々に商品やサービスをアピールすることができるでしょう。
既視感から認知度を高めていける
Youtubeを使って動画を観たり音楽を聴いたりする際、1度に複数のコンテンツを視聴する方も大勢います。アクセスする時間が長くなると広告を表示する機会が増えるので、何度か繰り返すうちにユーザーに既視感を与えることができるでしょう。
既視感から「この商品を知っている」「この会社の名前は聞き覚えがある」というように認知度を高めていくこともできます。認知度が高まると企業や商品、サービスに対する信頼感も高めることが可能です。すぐには売上増につながらなくても、潜在的な顧客を開拓することができるでしょう。
ターゲットを絞ってアピールできる
Youtubeでは、配信する時間やエリアを絞って広告を流すことができます。例えば10代や20代の比較的若い層にアピールしたい商品やサービスであれば、夜間や夜中などの遅い時間に配信すると効果的でしょう。
反対に専業主婦や主夫層にアピールしたい商品やサービスは、平日の日中などに配信することでターゲットに届きやすくなるかもしれません。
ターゲットを絞って広告を配信すると、購入などのアクションにつながる可能性が高まり、費用対効果の高い広告活動を実現できます。ターゲット層が決まっている場合は、Youtubeが優れた広告手段となるでしょう。
Youtubeへの広告は入札方式
Youtubeの広告費用は入札方式で決まります。希望する時間やエリアなどの枠に対して上限額を設定しておくと、同じ枠を希望する他の広告配信元が提示した費用と比較され、もっとも高額な上限額を提示した配信元の広告が流れるという仕組みです。
Youtubeのユーザーが多いと考えられる時間帯やエリアの場合は、入札上限額を高額に設定しないと配信権を獲得できないでしょう。
なお、入札と配信権の決定は広告配信のタイミングで自動的に実施されるので、配信元は参加する必要はありません。事前に時間帯などの枠と入札上限額、配信方式などを設定しておき、入札に備えましょう。
Youtubeの広告費用は課金方法で異なる
Youtubeの広告費用は、課金方法によって異なることをおさえておきましょう。Youtube広告の中には、動画を最後まで再生しないと視聴したい音楽や映画などが閲覧できないものや、数秒待てばスキップできるものなど、さまざまな種類があります。広告効果を高めるためには、ターゲットに合わせて上手に使い分けることが必要です。課金方法ごとの仕組みについて解説します。
インストリーム
インストリームとは、ユーザーが視聴したい動画の再生前や再生中、再生後に流れる広告のことです。インストリームの中には、途中でスキップできるタイプとスキップできないタイプの2つがあります。スキップできるタイプの場合、5秒過ぎればユーザーはそのまま広告を視聴したり、スキップして自分が視聴したい動画の再生を開始したりすることもできます。
ユーザーが30秒以上視聴した場合に限って(動画の元々の長さが30秒未満の場合は最後まで再生したときのみ)料金が発生するので、無駄な広告費用が発生しない仕組みといえるでしょう。
一方、スキップできないタイプは、最後まで再生されるかどうかに関わらず、1,000回表示されるごとに料金が発生する仕組みが特徴です。動画広告は15秒以内に制限されているので、視聴時間が長すぎず、ユーザーに不快感を与えないように工夫されています。
アウトストリーム
アウトストリームとは、Youtubeの動画画面以外に配信される広告のことです。音声がないミュートの状態で再生が始まり、ユーザーがタップすると音声が始まる仕組みとなっています。また、画面自体を閉じることもできるので、ユーザーが広告を邪魔だと感じにくい点も特徴といえるでしょう。
アウトストリーム広告は広告面積の半分以上で2秒以上再生されると、視認可能とされ、1,000回ごとに料金が発生します。ただし、配信がモバイルとタブレットに限定されているので、パソコンユーザーには使用できないという点に注意しましょう。
また、インストリームのように広告視聴中は希望する動画を視聴できないというわけではないため、興味のないユーザーが広告画面を閉じずに再生し続ける可能性もあります。この場合にも広告費は発生するので、閲覧数と興味のあるユーザーは必ずしも比例しない点にも注意が必要です。
バンパー
バンパーは、スキップできないタイプのインストリームと同じ広告方式です。しかし、インストリームの再生時間は最大15秒ですが、バンパーの最大再生時間は6秒なので、よりユーザーへの負担が少ない広告といえるでしょう。
再生時間がごく短時間なので、ユーザーに強いインパクトを与えることも可能です。また、途中でスキップボタンが表示されずに動画本編が表示されるので、ユーザーが広告内容に集中しやすいというメリットもあります。
ディスカバリー
ディスカバリーとは、Youtubeの検索結果を表示する画面や動画再生ページの右脇に表示される広告です。動画だけでなく説明文も表示されるので、文章でアピールしたいときにも活用できます。
ディスカバリーは、ユーザーがクリックする度に料金が発生する仕組みが特徴です。クリックされないときは動画を見てもらう機会がなくなりますが、無駄な広告費用がかからないというメリットがあります。
マストヘッド
マストヘッドとは、Youtubeのトップページの上部に表示される広告です。1日単位で配信権を買い取るか、1,000回表示されるごとに料金を支払うか、いずれかの方法で費用を計算します。
広告費は決して安価ではありませんが、最上部に表示されるため、ユーザーにインパクトを与えることが可能です。また、短時間でも企業名や商品名を宣伝する効果があるので、認知度向上のために活用できるでしょう。
Youtube広告の費用相場
Youtubeはエリアと時間帯を絞れば、1日1,000円程度から広告を出すことができます。しかし、ある程度の効果を期待する場合は1,000円では不十分ということもあるでしょう。
例えば、再生回数が1,000回ごとに広告料金が発生するタイプの方法を選んだ場合は、10,000回再生されると効果につながるとされています。入札の目安は再生1回あたり3~20円のため、多くて20万円ほど見込んでおくことが必要です。
また、複数の方法で広告を出す場合は、さらに高額になります。大きなインパクトを期待する場合は100万円程度を想定しておきましょう。
Youtube広告の費用対効果を高める方法
Youtube広告は1,000円程度の比較的安価な費用で試すことができますが、高い再生数を期待する場合は20万~100万円ほどを見込んでおく必要があります。
しかし、再生数の多さが、必ずしも商品やサービスの売上増や企業の認知度向上といった目的につながるわけではありません。次の5つを実践し、広告の費用対効果を高めていきましょう。
- 適切な課金方法を選択する
- ペルソナを設定した動画作成
- 動画のクオリティを向上させる
- 視聴者の行動をリサーチする
- 視聴後の動線を配置する
適切な課金方法を選択する
Youtube広告は種類が多く、課金方法もさまざまです。同じ動画広告を掲載するにしても選択する方法によって効果が変わるので、それぞれの方法におけるメリットとデメリットを把握し、慎重に選びましょう。
認知度を高めることを目的とするならば、強制的に動画が再生され、スキップできないタイプのインストリームやバンパーが適しています。
ペルソナを設定した動画作成
動画を作成するときは、ペルソナを意識する必要があるでしょう。ペルソナとは想定する顧客像のことです。例えば「世田谷区に住む30歳の女性。井の頭線を使って渋谷にあるアパレル会社に通勤。趣味はミュージカル観劇。」といったように、詳細な顧客像を設定します。ペルソナがどのような動画に心を動かされるのかということを分析し、購買層に届く作品を作り上げましょう。
動画のクオリティを向上させる
動画のクオリティにも注意が必要です。Youtubeは高画質の動画を数多く提供しているメディアなので、広告といえどもクオリティが低いとユーザーの共感を呼ぶことはできません。
ユーザーは、最初の数秒で面白いかどうかを判断するので、導入部分であっても高品質な作品が求められます。制作に不安を感じる場合は、動画の制作会社に依頼するのもよいでしょう。
視聴者の行動をリサーチする
Youtube広告を利用すると、視聴者がどのような行動を取ったのかということまで調べることができます。例えば、動画広告を視聴したユーザーがどのチャンネルに登録しているのか、企業が提供するサイトを訪問したのかといったことなどをチェックすることが可能です。
これらの情報をもとに、広告の配置場所や配信するのに適した時間帯などを決定すれば、より効果的な広告配信が実現できるでしょう。
視聴後の動線を配置する
動画広告を視聴した後のユーザーの行動についても注視する必要があります。ユーザーが動画を最後まで視聴し、商品に興味を抱いたとしても、商品の公式ページなどにリンクされていなければ、せっかくの見込み客を逃すことにもなりかねません。
視聴後の動線を適切に配置し、見込み客がアクションを起こしやすいように工夫しておきましょう。
定期的に見直して良い広告を作成しよう
動画広告を作成したら、そのまま放置してはいけません。視聴者の反応を見つつ、定期的に見直すことが大切です。
Youtube広告を利用することで、視聴者の行動を調べることができます。離脱するポイントや視聴数が多い時間帯、視聴者が登録しているアカウントなどを参考に、より効果が見込める方法で広告活動を進めていきましょう。
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